よくあるご質問
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Q&A
Q1. 最近よく耳にする寿陵(じゅりょう)とは何ですか?
生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)といい、戒名(かいみょう)や建立者の文字が朱色のお墓を見かけられたら、それが寿陵(じゅりょう)です。
現在では場所によって、寿陵(じゅりょう)の占める割合が70%以上の霊園もあるそうです。
今、寿陵(じゅりょう)が増えているのは、日本が世界一の長寿国になったことにも関係があると思われます。
かつての日本人は生きることに精一杯で、自分の死後を考える余裕など無かったわけです。寿陵(じゅりょう)の増加は、人々が来世を考えるゆとりを持ちはじめたということであり、豊かな文化のバロメーターでもあります。
Q2. お墓はいつ建てたら良いですか?
仏教では現在、過去、未来で物事を考えることを合わせて三世(さんぜ)と言われるようです。
三世の中でも一番に尊重しなければならないのは現在だとされています。
現在に全力を注ぎ努力することが生きている者の務めだと説いています。
未来ではなく今を生きている人を基本にした仏教本来の考えでは、お墓をいつ建てるのかという時期ではなく
ご先祖様や故人を供養する気持ちが大切なのです。
最近では生前にお墓を建てる方(寿陵墓)も多く、思い立った時が吉日で良いと思います。
Q3. お墓は好きなデザインで建てて良いのですか?
お墓のデザインに関する決まりはありません。
お墓は来世の自分の家でもあり、建てる人の感性や価値観に合ったお墓も良いと思います。
これまでのお墓は先祖や故人の霊を慰める供養のためのものでした。
ところが、寿陵のお墓が増えた今では生前に自分自身でお墓を建てます。
こうした建墓者は従来の和型三段墓よりも自分らしさを大切にしたオリジナルデザインのお墓を求める傾向にあります。
お墓にも個性化の時代が来たということでしょうか。
Q4. お彼岸の意味を教えてください
現世の[比岸]に対して来世を[彼岸]と言います。
お彼岸は現世にいる家族がお墓に手を合わせて来世のご先祖様に心を通わせる大切な行事です。
よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、これは農耕生活にとって重要な季節の変わり目に[比岸・彼岸]を重ねあわせ暮らしと同時に心の切り替えとして生きる原点を見直すためです。
お彼岸は、農耕民族であり四季のはっきりした国に住み厚い仏教信仰と先祖を尊ぶ日本人の知恵が生んだ行事です。